堀商店がどのようなお店か紹介している、お店紹介編もあります。 【https://sasalab.wixsite.com/sasasanpo/post/楽しいをつくる「堀商店」-お店紹介編】
私たちは、今回堀商店がどのような想いで仕事をされているのか興味をもち、
取材させていただきました。
堀商店・代表の堀貴雄さんと、企画室の堀新太郎さんに、
質問に答えていただきました。
取材者:どうして取材を引き受けていただけたのか?
新太郎さん:学生の頑張ろうとしている姿に協力したいと思ったからです。私自身も大学時代にゼミで、企業や経営者の方々に協力してもらったことがあるので協力したいと思いました。
また、22年度卒の学生さんで、初めて新卒採用をしました。今後、学生さんと関わって、一緒に頑張っていくためにも、高校生や大学生の子たちに堀商店のことを知ってもらいたいという気持ちもあります。
取材者:お菓子やそれ以外にもたくさんの仕事がある中で、
なぜおもちゃの仕事をはじめたのでしょうか?
貴雄さん:私の祖母が、名古屋で飴を仕入れて、
東京でその飴を売りました。
そして、飴の売上げで東京の風船を仕入れ、 その風船を名古屋で売ったことが始まりと聞いています。
取材者:おもちゃを取り扱う仕事をしていて、
おもちゃに対する思いや魅力はありますか?
貴雄さん:最初はおもちゃ中心でしたが、私たちはおもちゃに限らず、
子供たちに必要なものを、PTAやボランティアの方々のご要望に応えながら品ぞろえを拡げていきました。
また、子供たちを喜ばせようとしている方々に、私たちがプロとしてアドバイスをしたり、良い商品を揃えたりしています。
子供たちにとっておもちゃは心をおどらせるもので、大切なものだと思います。そのようなおもちゃを、子供たちが遊んで喜んでいる姿を考えて、実際にお客さんから、子供たちがおもちゃで喜んでいる話を聞くことが、私の仕事の幸せやモチベーションです。
新太郎さん:私たちは経営理念の1つであるMissionで、「楽しい」を作るアナタのために、を掲げています。一般的にはお客さんを楽しませるという仕事が多いですが、楽しいを作ろうとするお客さんを助けるのが生きがいというのが私たちです。
私たちが直接楽しませるよりも、全国にいる子供たちを楽しませようとしている人たちを助けたほうが、インパクトがあると思っています。
取材者:仕事を通して時代の変化や印象に残っていることはありますか?
また、どうして時代の変化に対応することができたのでしょうか。
貴雄さん:時代の変化というのはとても大きいです。
まず、コンビニがたくさん出てきたことによって、駄菓子屋さんが壊滅状態になってしまいました。駄菓子屋さんが減っていったことで、駄菓子屋さんだけに卸していたような問屋さんは、販売先を失い廃業していきました。
新太郎さん:問屋さんが一般のお客さんを相手にすると、小売店さんがいくらで仕入れているのか一般のお客さんにわかってしまうため、当時は一般の方はお断りという問屋さんも多かったです。
貴雄さん:もう少し違う切り口の変化でいうと、自分で色を塗らなければいけないプラモデルから、初めから色がついたプラモデルがでてきました。そこから、テレビゲームなどが出てくるなど、子供たちの遊び方がどんどん変わっていきました。
新太郎さん:どうして時代の変化に対応してこれたかのか、ということですが、私たちは、新しいものをどんどん取り入れたいというタイプでした。
貴雄さん:プラモデルもテレビゲームも全く取り扱っていませんでしたが、世の中の子供たちが求めるものを取り入れないと、魅力のある問屋とは言えないのではないかと思っています。
新太郎さん:うちはこういうのしかやらないから、うちは何屋さんだ、とういような定義付けをしていると、そこから抜け出せなくなると思います。
僕たちは、子供たちや家族を楽しませるのが仕事だと思っているから、世の中で流行っているものをうちで扱わないと、みんなを楽しませられないというように抽象的に考えることが時代の変化に対応していくためのカギだと思います。
取材者:堀商店は一昨年から名古屋ハロウィンラリーというイベントを
主催していますが、なぜ企画しようと思ったのですか。
新太郎さん:
一昨年はコロナ渦が1年目で、
子供たちが楽しめる機会がない中で、
ハロウィンのイベントも全然ありませんでした。
そのため、安全な形で何か楽しいことがないかということで回遊型のイベントであれば、密集することなくできるのではないかと思いました。
また、イベントで周る飲食店や小売店さんを応援するために、
回遊型として第1回目のイベントの実行を実行しました。
1回目のイベントで、参加者の方々の反響がよかったため、
第2回を開催しました。
第2回のハロウィンイベントでは、
デジタルマップを運営している企業の方に協力して頂き、
デジタルスタンプラリーとして開催しました。
QRコードで受付ができるようになり、
堀商店に受付ブースを作る必要がなくなりました。
また、お店の方々がせっかく装飾をするなら、
ということで開催期間を長くしました。
また、紙の地図であれば、回る場所が近すぎるとマッピングが見えづらくなるため、お店を点々とさせなければなりません。
デジタルの地図であれば、お店が密集した商店街でも拡大すれば見えたり、地図を縮小して見れば遠くの場所も見えたりするため、たくさんのお店に声をかけることができました。
私たちがハロウィンラリーを企画したのは、なかなか楽しいことがないコロナ渦で、世の中のために、何か楽しいことを私たちが発信出来たらいいなと思ったからです。
取材者:最後に仕事のやりがいについて教えていただきたいです。
新太郎さん:一番は人に喜んでもらうことです。面白いと思ったものを実際にやって実現して、それに反響をいただくことで。また、扱っている商品自体が面白いのです。そのことはとても大きく、子供だけでなく大人にも受けるため、皆さんに共感していただいたり、私たちがしていることを認めていただけることは、直接やりがいにつながっています。
以上堀商店さんの取材でした。
私たち辻ゼミでは、地域経済を盛り上げるために研究をしています。
地域の人に喜んでもらおうと、お仕事をしている
堀商店さんのお話はとても勉強になりました。
私たちは、楽しく、仕事に本気で取り組んでいる堀商店さんを
皆さんにもっと知っていただきたいと思います。
【取材先・資料提供】
株式会社 堀商店
所在地:愛知県名古屋市西区新道2丁目6番26号
※この記事の情報は2022年7月末時点のものです。
【取材・執筆】
辻ゼミ8期生 佐藤・紀平・岩崎
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