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執筆者の写真ささラボ

人との信頼を架け橋に!弥富の名産を支える金魚屋さん




弥富市と言えば皆さんは何を思い浮かべますか?そもそも弥富市を知らないという方もいると思います。

しかしそんな弥富市には、祭りや縁日でお馴染みのあの魚が名産なのです。そう「金魚」です!

今回はそんな金魚を育てている有限会社 丸敏養魚場さんに取材させていただきました。




















丸敏養魚場さんは1965年に創業されて以来、主に金魚や錦鯉、メダカなどを養殖・小売されています。事業内容としては成魚の販売・卸しはもちろん、海外への輸出入も行うなど幅広い事業をされています。

もちろん一般の方々にも販売されており、飼育歴が長い方はもちろん初心者の方でも気軽に立ち寄ることのできる店となっています!



【取材について】

そんな魅力たくさんの丸敏養魚場さんについて詳しく知るべく、店長の伊藤章雄様に

お話を伺いました。



金魚について

Q.どうして金魚を扱うことにしたのですか?

A. 日本で1、2番の金魚の生産地である弥富市に生まれ、地域に貢献出来る生き甲斐のある仕事と思い、はじめました。

 

Q.金魚の魅力について、教えていただきたいです

A. 錦鯉は泳ぐ宝石とも言われるように、眺めているだけで癒されます

金魚も、品種によりますがシャープでかっこいい子、鰭が泳ぐときにヒラヒラ舞いスカートをはいて踊っているかのような綺麗な子もいます。

好みは様々ですが、それぞれ1匹として同じ子がいない個性をもち、儚さゆえの魅力があると思います。









左の写真は金魚すくいでもよく見かける和金という品種です








こちらはピンポンパールです。

ピンポン玉のように丸っこく、とても可愛らしい見た目をしています。

女性の方に愛好家が多いようです。





そしてこちらは愛好家の中で圧倒的人気を誇るランチュウという品種です。頭部のこぶとずんぐりとしたフォルムが特徴的で、数ある金魚の中でもとりわけ異彩を放っています。

写真の他にも様々な色があり、お客さんによって選ばれる色にそれぞれ個性が出るそうです。




Q.金魚を育てる点で工夫していることは何でしょうか。

A. 金魚を育てるのに1番大事なのは水づくりと病気の早期発見です。

水が悪いと餌の食いが悪くなり、成長が遅れ、いい魚が出来ません。

病気は、発見が遅いと全滅してしまう事があり、早く発見して薬浴すれば回復も早いです。

 

 

経営について

Q.金魚屋を経営する上で大切にしていることや理念があれば教えてください

A.金魚がこれだけ何万匹いると命に対して麻痺してくると思います。麻痺したらダメだと思うので、一匹一匹の生命を大切にし、なるべく無下にしないようにしています。

またお金や利益を優先するのではなく、一つ一つ魂を置いて仕事をすることを大切にしています。

 

Q. ウェブサイトに「タイ向けに金魚の輸出業務を開始した」とありますが、海外取引はどのような感じでしょうか

A.頻度はそんなに多くないですね(2ヶ月〜3ヶ月に1回) 。今年でも例えば中国やスリランカや台湾などのお客様が来られていますが、成立しないケースが半分以上あります。届けた後の環境が杜撰でしたり、言っていることと違ったことを行動するお客さんにはお断りしています。

やっぱり信頼がある程度ないとお互いのビジネスとして成り立たないので。

 

Q.今後他に海外展開について、どうお考えでしょうか

A.常に考えていますし、守りに入らずに新たなチャレンジをして攻めたい気持ちはありますが、失敗する可能性が目に見えてかなり高かったり、海外のお客さんがあまりにも人間として信頼できなかったりする場合は断る勇気も必要だと思っています。

 

 


そのほかの活動について

Q.地域との関わりは何かありますか

A.金魚すくいであったり、桜祭りという弥富市全体を盛り上げるようなお祭りや展示会、あとは弥富市で行われている金魚日本一大会の審査員や手伝いなどをしています。

 

今後のことについて

Q.今後どういった店でありたいですか?

A.現在、3、40年人々の給料に変化がない中、日本円の価値がどんどん下がっており、輸出は経営を支える上で大きな力になってくれます。それと同時に(海外展開に対する)攻めの気持ちを忘れずに、一人一人お客様に対する接客を大切にしていきたいです。

今はSNSの時代でここの丸敏の情報も世界の色々な人に伝わる時代になって来ているので、それらを活かしたビジネスを具体的に考えていく必要もあるかなと思っています。

 


【最後に】

いかがだったでしょうか。

今回の記事で金魚の魅力や店長の伊藤様の金魚屋に対する想いを伝えてきましたが、そこには命を扱う責任感やお客さんとの信頼感を大切にするなど商売に対するひたむきな姿勢が垣間見られ、とても感銘を受けました!

皆さんもぜひ個性豊かな金魚を見に、足を運んでみてはどうでしょうか。

またインスタグラムも運営されており、様々な魅力あふれる金魚の姿を投稿されています。

これを機に個性豊かな金魚を見て、癒やされるのもいいと思います!






















[丸敏養魚場]

TEL: 0567-68-8828

所在地

〒498-0051 愛知県弥富市狐地1丁目52−5

ホームページ

インスタグラム


【取材・執筆】 小川


この記事は2024年5月の情報です。



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