こんにちは! 辻ゼミ8期生C班です。
名古屋市名東区にある西山商店街はご存じでしょうか。
星ヶ丘駅の南東部に位置する、わずか全長100m程の商店街です。
旧電話ボックスが存在感を放つ、歴史ある商店街。その内には、スーパーマーケット,テイクアウトメインの中華料理店,タイ料理店,菓子屋,セレクト本屋などの店舗が入っています。とてもコンパクトで興味深い商店街です。
しかし、ほとんどの店舗は最近できたものなのです。そのため、西山商店街は、いわゆるシャッター街だったのです。
そのような商店街が、どうして賑わいを取り戻すことができたのでしょうか。
そのきっかけはニシヤマナガヤの設立にあります。
ニシヤマナガヤとは
2019年9月末、名古屋市主催「商店街オープン2018(商店街商業機能再生モデル事業)」によってオープンされた複合施設。
焼き菓子屋,珈琲店,花屋,レンタルスペース,建築事務所が複合されています。
コンセプトは「ここに暮らす人、訪れた人が足を止め、美味しい焼き菓子や珈琲を味わいながらくつろげる街のリビングのような場所」です!
また、空き店舗を活用して作られたため、お洒落でレトロな雰囲気があり、落ち着く空間になっています。
<参考 商店街オープンとは>
商店街エリアの活性化を目指し、地域の人や建築家、新たに事業を始めようとしている人 などが集まり、空き店舗の活用プランを考えるワークショップ。2018年より名古屋市が開催しています。
このニシヤマナガヤを皮切りに、先ほど紹介した多くの店舗がオープンしていきました!
そこで私達は、ニシヤマナガヤの設計者兼事業者、現在は管理人兼西山商店街振興組合の副理事長の植村康平さんに、ニシヤマナガヤと西山商店街についてお話を伺いにいきました。
Q:植村さんが商店街オープンに参加したきっかけとは?
A:西山地区に在住しており、住んでいる街を良くしたかったのが大きなきっかけです。
また、自身の建設事務所を開けた場所に移すことと、奥さんのパティシエ事業の独立
を検討していました。そこで、商店街オープン2018のタイミングに合わせ、長屋を使
用して、西山商店街の活性化につなげました。
Q: 街のリビングというコンセプトの由来は?
A: 当初の西山商店街は、店が少ない、人口の取り込みが弱いなどといった印象がありま
した。また、商店街付近に居住されている方々からも飲食店などの店があったら良い
という要望があったので、人々がふらっと立ち寄れる場所をつくりたいと思い、この
コンセプトにしました。
Q:設立後の変化は?
A:商店街に多くの店舗が増加しており、着々と商店街が活性化しています。
Q:現在の取り組みは?
A:椙山女学園大学の教授,生徒との合同研究で、ニシヤマナガヤの隣に位置する駄菓子
屋のリノベーション事業を進めています。また未完美術館という、空き倉庫を活用し
た展示空間を作り、活動を行いました。歴史は浅いですが、これまでいくつかの団体
が利用されました。
Q:これからの展望は?
A:コロナ禍で見送っていたが、イベントも開催したい。新たなイベントの企画や、既存
イベントを再開する事で、街の賑わいを取り戻していきたい。また、認知度上昇のた
めに、SNSを活用し、より多くの人に西山商店街・ニシヤマナガヤへの興味を持って
もらいたいです。
今回の取材を通して、西山商店街活性化の裏側を知ることができました。
他にも要因はあると思いますが、ニシヤマナガヤが設立したことによって商店街がこんなにも変わっていくのですね。駄菓子屋やイベントなど、今後の変化が楽しみですね!
最後に我々の不慣れな取材にも気さくに応じてくださった植村康平さん、ありがとうございました!!
【取材先・資料提供】
〒465ー0085 愛知県名古屋市名東区西山本通2-23 ニシヤマナガヤ
地下鉄でお越しの場合 東山線「星ヶ丘駅」5番出口 徒歩15分 バスでお越しの場合 乗車停「星ヶ丘」⇒下車停「西山本通二丁目」
※この記事の情報は2022年7月末時点のものです。
【取材・執筆】
辻ゼミ 8期生 伊藤・内藤・山本
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