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執筆者の写真ささラボ

子どもたちの「やりたい」を保障する場所!「やってみたい」ができる場所!てんぱくプレーパークの魅力!



てんぱくプレーパークとは


地下鉄・鶴舞線 植田駅もしくは原駅から徒歩約15分。天白公園内の冒険の山を中心に活動しています。

1982年に天白公園整備計画を名古屋市が提案して以来、「天白公園を考える会」として学習講演会、政策提言、市民参加イベントなど多彩な活動をしました。1998年4月「天白公園を考える会」のメンバーが中心となって、「てんぱくプレーパークの会」を設立し、プレーパーク活動を開始しました。そして2019年の4月に「特定非営利活動法人てんぱ

くプレーパークの会」として法人格を取得しています。


ここでは、木に登ったり、火を起こして料理をしたり、地面に穴を掘ったり、何をして遊ぶかは子どもたちの想像力におまかせ!子どもたちがやってみたいことに挑戦することができ、「禁止事項の少ない遊び場」となっています。





日本冒険遊び場づくり協会の2020年の調査によると、全国にプレーパークを実施する団体は249個ありますが、そのうち週に3日以上活動している常設の団体は約15%しかありません。ここは、その常設型の一つです。

私たちは、そんなてんぱくプレーパークの魅力について取材させていただきました。





常設プレーパークならではの魅力


利用者の方々からお話を聞くことができました。

週1.2回程度利用されている方のお話によると、

「ここの魅力は、ほぼ毎日開園していて友達ができること。」

と話してくださいました。遊びに来るメンバーがいつもほとんど同じであるため、大人も子どもも友達をつくることができ、常設型ならではの魅力であると感じました。




誰でも気軽に立ち寄り、自由に遊べる!


他県の常設プレーパークを利用したことがある方に、ここならではの魅力を伺いました。すると、「核となる場所が狭い範囲でありオープンになっているため、気軽に寄ることが出来る。」と話してくださいました。なぜならその方が行ったプレーパークは、敷地が広く様々な遊びに挑戦することができる一方で、呼び込みをすることが難しく、存在を知っている人しか来ていなかったようです。しかしここは、開放的で、天白公園をたまたま散歩していた親子でも、気軽に立ち寄ることができるそうです。

午後になると中学生も遊びに来て、幅広い年齢層の方々が利用されていることがわかりました。



また、プレーパークでは具体的にどんな遊びをするのか伺ったところ、風船を使って遊んだり、火をおこしたり、子どもが自分たちで考えた遊びをしているということがわかりました。他にも、小屋のロフトを登って遊ぶことが出来ますが、まだ自分で対処できないが簡単に登れてしまうと、自力で降りられなくなることもあるため、わざとはしごの一段目を高く作り、自分で判断する力を身につけられるようになっていると話してくださいました。






プレーワーカーの声


子どもたちの自由な遊びを見守る、プレーワーカーのきまっちさんにお話を伺いました。

Q.「プレーパークで働くうえで嬉しかったことは何ですか?」

A.「子どもたちから信頼されていると実感したときは一番嬉しい。」


Q.「やりがいは何ですか?」

A.「子どもから必要とされなくなる瞬間、自分はいなくても良いと思う瞬間はやりがいを感じる。」

嬉しいこととやりがいが矛盾しているようにも感じますが、これは、「子どもたちだけの世界で遊びを楽しむようになった瞬間であり、遊びの主体が、大人であるプレーワーカーから子どもたちに変わる素敵な瞬間である。」と話してくださいました。





「やりたい」ことに挑戦し続けられる!


プレーパークは、子どもがやってみたいことに挑戦できる「禁止事項の少ない遊び場」です。しかし、ケガをしないか心配で、子どもの遊びを止めたくなってしまうお母さんも中にはいらっしゃるのだそうです。


そこで、てんぱくプレーパークの会代表の沢井さんに、子どもが火をおこしたり、ノコギリを使ったりするのは危険ではないのかと伺いました。

沢井さんは、

「小学校高学年や中学生になると野外学習などで初めて火を起こすようになるが、経験がなければ年齢に関係なく危険が伴う。初めてのことは良くも悪くも加減がわからず、やってみないとわからない。やりたいことはやり続けることで伸びる。早く止めてしまっては子どもから失敗する経験を奪ってしまう。うまくいくまでやり続けられる場所を提供したいという思いから禁止事項を少なくしている。」

と話してくださいました。

もちろん、本当に危ない時は大人がストップをかけますが、プレーワーカーのきまっちさんは、

「遊びを止めるのは大きなケガが予測される場合、人の尊厳を傷つけるような言動、命に関わるようなときだけ。それ以外は基本的にとめない。」

と話してくださいました。

プレーパークは、子どもたちが様々な経験を積み、危機管理能力を身につけ、成長できる場所となっているようです。




子どもたちが自ら遊びを考え、それに思い切り挑戦できる場所。取材に行った際も、子どもたちがのびのびと自由に遊んでいる姿が印象的でした。また、ロフトに3歳の子が1人で上ったり、大人でも上ることが難しいような小屋の屋根に工夫して上ったり、子どもたちの発想力に驚かされました。

子どもから大人まで、幅広い世代の人々が楽しめるてんぱくプレーパーク。皆さんも、ぜひ一度行ってみてください!


【開園日時】

火曜日~金曜日(祝日除く)

第3土曜日と翌日の日曜日

10:00~17:00

名古屋市天白区天白公園内



NPO法人てんぱくプレーパークの会のHPを参考にしました。


※この記事の情報は2022年7月末時点のものです。


【取材・執筆者】三芳・小森・中村

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