《 東別院 暮らしの朝市とは? 》
東海地方最大級の定期市である『東別院てづくり朝市』が2013年から始まり、2020年7月に毎月3回(8日、18日、28日)開催の『東別院 暮らしの朝市』としてお子さま連れでも買い物しやすく、ゆったりと楽しめる場所へとリニューアルしました。
毎月開催日によって、出店者さんや雰囲気が違い、毎回違った楽しみ方ができます。
私達が取材を行った28日は、開催当初からずっと変わらず東別院を盛り上げてくださっている出店者さんが揃っています!
その中でも、取材班が特に気になった店舗を3つピックアップし、前編・中編・後編に分けて紹介させていただきます。
“オレ流栽培スタイル”で突き進んできた農家さんに直撃取材!
今回紹介するのは、自然栽培農家の遠藤翼さんです!
6月28日に開催された東別院暮らしの朝市で、遠藤さんにこれまでの経緯、商品のこだわりや今後の展望についてお話を伺いました。
※自然栽培とは…肥料・農薬・除草剤には頼らず、植物と土の本来の力を引き出す農業のこと。
《農家を目指したきっかけ》
フリーペーパー「88」の記事で遺伝子組み換え作物を知ったことで食の危機を痛感。
愛知県で自然栽培をしていた知人のもとへ2014年頃から通い始めたのをきっかけに農業の面白さを感じ、その後独立して本格的に農家の道を目指したそうです。
(お話の途中で、当時会社を辞めて貯金もない状況のなか右も左も分からず農業に飛び込んだと聞き、遠藤さんの行動力に驚きました!)
《遺伝子組み換えとは》
作物などに対して他の生物の細胞から抽出した遺伝子を組み替えるものです。
病気に強い遺伝子やよく育つ遺伝子を作物にプラスして、収穫量を増加させる効果を持つなど便利!というイメージがある一方で、これは生態系を崩すことにも繋がっています。
例えば、大豆が虫に食われた時に虫が死ぬようにするために、サソリの一部の遺伝子を大豆の一部の遺伝子と組み替えているものもあるそうです。
《こだわり》
特にこだわりを持っているのは…種!
人の都合で生み出されたテクノロジーが流布されている現状において、大事なものは種になってくると考え、自分で種を取る自家採取・自家増殖スタイルをとっているそうです。
また、遺伝子組み換えの異常さから種を守っていくという強い思いを持ち、固定種という種子にこだわり抜いて活動を続けているそうです。
《今後の展望や目標》
一人農業・畑作・多品目栽培・自然栽培という条件である今の農業スタイルで、自身がプレイヤーとして農業を続けていくことに様々な面から限界を感じたそうです。
そのため、今後は経験や知識、技術を伝えるアドバイザーやコンサルとして、これから農業をやっていきたいと考えている人を増やしていく活動に力を入れていきたいとのことです。
⇒自分で農業をやってみたいという人たちが増えていけば、よりその地域の自給力が増えるため、今まで食料を買っていた側の人たちが少しでも自分たちの自給力を上げるための方向にもっていきたいとのことです。
《この記事を読んでくださった方へのメッセージ》
「人間にとって生きていくために最低限必要なものは“食べもの”です。その中でも、食料を自分で生み出せる力が0よりも1あった方が絶対にいいと思います。
また、小学校で配られたトマトが育つ苗はゲノム編集がされたもので、そういった異常さに気づかない無関心ほど悪だと考えています。そのような無関心を変えていくために自分の行動を手段として伝えることで皆様に気付いてほしいという思いを持っています。」
《最後に…》
この記事を通して、遺伝子組み換えが生態系へ及ぼす影響や、自分自身で食べ物を生み出す力を少しでも持つということの大切さに関心を持つきっかけとなっていただけたら幸いです。
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「東別院 暮らしの朝市」
日時:毎月8日・18日・28日 10:00~14:00
場所:真宗大谷派名古屋別院(東別院)境内
〒460‐0016
名古屋市中区橘2-8-55
アクセス:名古屋市営地下鉄名城線「東別院駅」 4番出口より西へ徒歩3分
※自家用車を利用される方は、臨時駐車場が解放されますが限りがあります。
満車の場合は、近隣のコインパーキングをご利用ください。
➢ ホームページ:暮らしの朝市 (higashi-asaichi.jp)
「遠藤翼」さん
♪百姓♪遠藤翼のオンラインショップ https://htst.shopselect.net/
♪百姓♪遠藤翼のブログ https://tsubasaendo.localinfo.jp/
Instagram:個人アカウントTsubasa Endo(@alatsubasa) • Instagram写真と動画
※「遠藤翼」さんの詳しい出店情報については、東別院暮らしの朝市ホームページの出展者情報や、各種SNSをご確認ください。
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【取材・執筆:小野田】
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