・名古屋発4人組ガールズバンド「BabySitter」
前回の記事に引き続き、名古屋の4人組ガールズバンド「BabySitter」について紹介していきます。2019年に東名阪のワンマンライブを成功させたBabySitterは2020年春にも東京や名古屋でのワンマンライブを予定していましたが、新型コロナウイルスの影響により中止となってしまいました。
新型コロナウイルスとどう向き合うか考えていく中、BabySitterは2020年11月27日に感染対策を行った上で有観客ライブを行いました。
今回はコロナ禍においてBabySitterがどのような活動をしてきたのかを中心に紹介していきます。
（左からギター：Rio、ベース：Mai、ボーカル＆ギター：Yui、ドラム：Miku）
・コロナ禍での活動
――2020年は新型コロナウイルスの影響が大きかったですが、どのように活動してきましたか？
Mai：コロナでライブがやりたくても出来ない中で、ライブ以外でお客さんと関わっていけるものはないかなって思ってファンサイトを作りました。
――新型コロナウイルスが感染拡大していく中で作ろうと思ったのですか？
Rio：新型コロナウイルスの感染拡大前からファンサイトの話はしていて、その後に感染拡大したので、このタイミングで始めればライブは出来なくても新しいコンテンツでお客さんと関われるんじゃないかなって思って開設しました。
――コロナ禍での活動で印象的だったことはありましたか？
Yui：初めて配信ライブをやらせていただいたんですけど、独特の雰囲気で、しかもお客さんがいない中で、お客さんがいるときと同じ熱量でやるのは難しいと思ったのと、他のアーティストの配信ライブで熱量がすごいっていうライブを観ると自分たちはまだまだだなって思いました。でも、こういったことがこの状況だからできたことなのかなって思います。
（コロナ禍以前のライブの様子）
・厳重な感染対策の下実現した有観客ライブ
――11月27日に久しぶりの有観客ライブが実現したわけですが、いつ頃から話が進んでいったのですか？
Yui：8月、9月あたりで10月、11月にどこかでやりたいって話はあったんですけど、中々決まらない中でやっと11月27日に決まりました。それでもまた感染が拡大しているので、より徹底して、誰も感染しないようにやらなければって思いました。
――かなり徹底した感染対策でしたね
Yui：お客さんにマスクを着用した上でのフェイスシールドの着用、2週間前からの検温など徹底した中ですけど久しぶりにライブ出来て良かったなって思います。
――ライブ中の工夫などはありましたか？
Rio：今までのライブとは違ってお客さんは声も出せないので、こっちからの問いかけに拍手で応えてもらうことや、MC中に換気、ソーシャルディスタンスを保って着席など雰囲気も違っていたので、一緒になって盛り上がって楽しむというよりかは「ライブをしてる私たちを観て楽しんでもらうにはどうしたらいいか」というのを考えました。
Yui：ライブパフォーマンスとか演奏力だけでなく、絨毯を敷くなど自分たちの見せ方というのも改めて考えました。
――配置も今までと全然違っていつも前にいるギターとベースが後ろで高い位置になり、ドラムが前に出ているという形になってましたね。
Miku：そうですね、お客さんと近かったです。
Yui：スティック飛んでったら大惨事だったよ（笑）
Miku、Mai、Rio：（笑）
（今までとは違ったステージセット。スティックが飛んでいくことなく無事ライブは終了した。左奥：Yui、左手前：Miku、右手前：Rio、右奥：Mai）
――人数制限もしていましたが、経済的影響はありましたか？
Rio：普通にライブするだけだったら赤字ですね。ライブをした後に、物販を買って頂くことやライブ映像で何か作ろうって考えてます。
Yui：ライブに来ることが出来ないお客さんの為にも、11月27日のライブを収録したDVDの発売や、ライブ映像の配信といったことも考えているので、そこでなんとかしようと思っています。
BABY AUTUMN 2020 「LIVE Connection!!」ダイジェスト映像(11／27開催)
――こんなコロナ禍ですが今後何かやりたいと思うことはありますか？
Mai：新たに何かをするというよりかは、ライブができるようになってきたので、ワンマンライブなどできることをしっかりやっていきたいです。
――なるほど。お客さんの前で生の音楽を届けたいですよね。
・どんな時でも寄り添う音楽の存在
――結成当時からコロナ禍までお話を伺ってきましたが、BabySitterにとって音楽の持つ力って何ですか？
Yui：曲作ってて思うのは、こんなに山ほど音楽があるのに似てるものはあっても同じものは無いのが凄いなって思うのと、元気な時、落ち込んでいる時などその時の気持ちにそれぞれ音楽が寄り添ってくれるって思います。
――最後にさささんぽを読んでる方に向けてメッセージをお願いします。
Yui：読んでくれて、出会ってくれてありがとうございます。音楽って出会いだと思ってて、例えばラジオでたまたま流れていたり、ランダムで再生しててたまたま聴いたりとか。なのでこのさささんぽでの出会いを通して聴いて頂きたいなと思いますし、私たちも良い曲を作って地元名古屋でもっと大きくなって盛り上げていきたいです！
（左上：Yui、右上：Miku、左下：Rio、右下：Mai）
忙しい中取材を受けて頂いたBabySitter、写真を提供して頂いた方々へ心から感謝申し上げます。そして、私たちと同世代のBabySitterが今後名古屋を音楽で盛り上げていくことを応援しています！！
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【取材・執筆：ささラボ取材班 武田】
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