みなさんは恵那と聞くと、どんなことを思い浮かべますか?
恵那市は岐阜県南東部に位置し、県外からアクセスしやすいエリアにあります。四季の景色を楽しむことができる恵那峡や、恵那栗をつかった栗きんとん、そして2018年に放送されたNHKの連続テレビ小説「半分、青い」のロケ地など、恵那には有名で魅力的なものが沢山あります。
しかし一方で、まだまだ知られていない恵那の隠れた魅力もあります。恵那中津川の幅広い情報を発信しているのがローカルメディア「おへマガ」です。今回は、そんな私たちが知らない恵那を紹介しているローカルメディア「おへマガ」の編集長に取材をさせていただきました!
◇ローカルメディア「おへマガ」ってなに?
おへマガとは、「おへそ仲間」と呼ばれる恵那山麓エリアで活動している様々な人がそれぞれの視点から、地元の人だけが知っている情報を発信しているローカルメディアです。
おへマガは、記事を見た人たちの毎日が少しでも豊かになってもらいたいと考えています。そのために「恵那山麓を好きな人や、訪れる人が増えたり、ここで暮らしたいと思う人の背中を押してあげられる」ようなローカルメディアを目指して2015年に創られました。
現在では、地元のイベントや魅力的なお店の紹介から、農家の方の料理レシピ、地元住民の方のリアルな暮らしに関する話など、幅広い情報を取り扱っています。
◇おへマガの編集長はどんな人?
そんなオリジナリティに溢れたローカルメディア「おへマガ」の編集長をされているのが、この方
古井千景(ふるい ちかげ)さんです!
古井さんは現在中津川市在住で、名古屋市内の大学在学中に編集長になられたそうなんです!
元々大学1年生の頃から、地域に関わることを行いたい、折角なら自分が誇らしいと思える、自慢できる地元で何かしたい!と思っていました。そんな時、古井さんは岐阜市で開催されたイベントで知り合った方から教えてもらい、おへマガに出会いました。
そこからおへそ仲間として活動を始めて約3年の古井さんは、自分が好きなこと、伝えたいことを発信できていること、そしてそんな想いで発信した記事がきっかけで恵那山麓に来てくれる方が少しでも増えることにやりがいを感じられるそうです。
◇記事が出来るまで
記事の決め方
~読者目線から考える~
恵那中津川に住んでいる人が、好むところや応援したい!もっと広まってもらいたい!と感覚的に思うところを、おへマガ編集部は取材するそうです。人と繋がることを大切にしているため、地元や地域問わず様々な方が参加するイベントへ積極的に足を運んでいます。ローカルメディアを運営する上で、こうした機会を通して情報を得ることはとても大切であり、新たな出会いとなる機会を作ることができます。
また、取材は仕事というよりプライベートで行く感覚で、取材させてもらう所はプライベートで一度は訪れたことのある所がほとんどだそうです。
おへマガの特徴は、みんなに届けたい!とおへそ仲間が感じた情報を気軽に発信できるところです。読者が恵那中津川を身近に感じることができる魅力溢れる記事が、おへマガにはたくさん詰まっています。
ここで、古井さんが今まで行った取材の中で一番印象に残っている記事を紹介します。
こちらは、古井さんが自宅近くで農業体験について綴った記事です。初めて農業を体験し、人が生活する上で欠かせない農業の存在や知恵の蓄積の凄さを実感した古井さん。この気持ちをおへマガで発信したいと思い、急遽書き上げたそうです。
おへマガには、おへそ仲間が紹介する記事の他にも個人ブログ欄があります。個人ブログ欄は、おへマガ編集部だけでなく、個人でも自由に活動内容を発信することができ、よ
り恵那の魅力を身近に感じてもらえるようになっています。
このような地域のレアな体験を含めた様々な記事もあります。
記事を作成する際、気を付けていること
~おへマガと読者をつなげるために~
「自分が言いたいことと読者が知りたいことは違う。」このことを常に意識し、読者の考えや視点に立って書くことを大切にしているそうです。記事に直接的な表現で、来て欲しいと書くのではなく、読者が自然と行きたくなるように書く必要があります。そのためには、編集者自らが実際に体験し、肌で感じ、広めたいと感じた新鮮な気持ちを上手く言葉で表現することを心掛けているそうです。
また、記事を執筆する際はまず、最終目標を決めるそうです。読者に魅力を余すことなく伝えるため、「誰に」「何を」伝えたいかを先に示すという努力をしているそうです。恵那中津川の魅力を幅広い年代に伝え、田舎体験をしてもらったり、魅力を感じてもらったりすることが出来るような記事作りを行っています。
◇編集長が思うおへマガが目指すもの
(ローカルメディア「おへマガ」の編集長 古井千景さん)
最近は言葉がどれだけキャッチーか、分かりやすいかといった単純化が進んでいます。 しかしおへマガは、世の中のブームに流されることなく、本当に大事だと思うものやこれから地域に必要だと思うものは何かを考えながら記事を作ることを、常に心掛けているそうです。
この地域にもまだ発信されていないだけで、知られるべきなのに知られていないものがたくさんあります。一代目編集長は、置手紙のように地域にとって大切なことを記事にする点を大事にしていたそうです。おへマガはわかりやすいものに引っ張られるのではなく、あくまでも目指している地域、地域の人がいいなと思う暮らしの手段だと思えることが大切だと思います。
【執筆:ささラボ取材班 内村・佐藤】
取材後記
今回の取材に行った恵那市は山々に囲まれたとても自然豊かな場所でした。私は初めて恵那市を訪れましたが、初めて来たとは思えない程落ち着ける場所でした。以前、おへマガで紹介された、恵那の名所である恵那峡の近くのカフェを訪れてみました。そこでは、恵那の郷土料理である五平餅をアレンジした五平餅ピザをいただきました。味は五平餅の風味を残しつつ、ナッツを入れるといった工夫が施されていて、とても美味しかったです。
このお店の近くには温泉や遊覧船などがあり、また訪れてみたいと思いました。
私自身も、ゼミの一環としてローカルメディアを通して情報発信しています。古井編集長からは、ローカルメディアを運営していく上で参考になるお話やおへマガの活動についてたくさん聞くことが出来ました。特に、記事を書く際に読者の気持ちを考えて書くということや、ターゲットやどのような結論にするかを定めて記事を作成するといった点がとても参考になりました。私が運営に携わるローカルメディアも、おへマガのように愛されるローカルメディアになれるように努力していきたいと思います。
取材に協力していただいた古井編集長、ありがとうございました。
ぜひみなさんもおへマガを通じて恵那中津川を訪れてみませんか?
【編集後記:ささラボ取材班 角谷】
Comentarios