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執筆者の写真ささラボ

「世界に一つ」を見つけに来てみりん!

更新日:2019年10月3日

 ラグナシア、竹島水族館、温泉、海鮮。様々な観光地のある地域、蒲郡。

 そこには私たち若者世代にはまだあまり知られていない素敵な観光スポットがあります!

 

 皆さんは「三河木綿」というものを知っていますか?

 実はとても奥深い歴史のある蒲郡の名産品なんです。

 今回、三河木綿の奥深い歴史やそれを支える人々の想いなどを調査してきました!三河木綿の商品を販売する夢織人、伝統ある手織り技術を継承する三河木綿工房の手織場へ取材に行ってきました。


夢織人

三河木綿を販売している海沿いのおしゃれなお店「夢織人」
【夢織人の外観】

 三河木綿を販売している海沿いのおしゃれなお店「夢織人」

 このお店では、三河木綿で作った布や服、かばんや小物などを販売しており、どれも魅力的でした。

 夢織人は様々な工房から商品を仕入れているそうで、その特徴も工房によって変わってます。


【三河木綿で作られたかばん】

【ポーチなどの小物も多くの種類が置いてあった】

【三河木綿で作られた服】

 同じ三河木綿でも、幅広い種類や形の商品が置いてあるので、世界に1つしかない自分の気に入る商品が見つかるのではないでしょうか。

 今では、三河木綿でこんなにも幅広いジャンルの商品を作ることが出来ますが、機械の機織り機が普及し、手作りの文化が減っているため、昔は三河木綿が栄えていた蒲郡もだんだんと工房が姿を消しているそう。

 そんな中、夢織人の方から、手織りの技術を引き継いでいる工房が夢織人の近所にあることを教えてもらい、取材班は足を運んでみました!



三河木綿工房 手織場

三河木綿工房「手織場」

 旅館の一角を使用した、暖かさを感じさせるこの空間は三河木綿の販売のほかに、毎週土曜日に手織り教室を開催しています。



 この教室では、綿の状態から、機織り三河木綿を作り上げるまでの工程を学ぶことができます。

 今回教えてくれた先生は、三河木綿が発展に至った経緯や現状、綿から三河木綿を作るまでの工程、三河木綿に対する思いなど、ずっと作り続けてきたからこそ感じることをたくさん教えてくださいました。

 三河木綿が出来上がるまでの工程はどのようになっているのでしょうか?みなさんにご紹介します!



 三河木綿の原料はこの「棉」(わた)です。ちなみに、綿の種は、かつて崑崙人(こんろんじん)が今の西尾市に持って来たことをきっかけに三河地区での栽培が盛んになったと言われています。

 この工房では、この綿の栽培から経験できます。

 そして、この綿を糸にしていきます。



 最後に糸を布にしていきます。




 縦糸と横糸のバランスが作る人によって変わってくるので、三河木綿が違った表情になり、世界でたった一つの布になるそうです。

 先生はこの仕事を始めてから、人の手の可能性を知り、その素晴らしさを伝えるため、手織り技術を伝承し続けているそうです。

 取材時に教室に来ていた10人ほどの生徒さん方にも教室に通っている理由を伺ってきました。「大地(土)から着物を自分の手で作り出したい」、「仲間たちと試行錯誤しながら作ることができる」など理由は様々でしたが、全員が口をそろえて「楽しいから」とおっしゃっていました。

 取材した私も、その場にいると、暖かく和やかな雰囲気を感じました。また、皆さんの表情がきらきらして見えるのが印象的でした。自分の手で物を作り出すことで、新しいことを発見でき、自分の成長を感じられるのは素敵なことだと思います。新しいことに挑戦したいと考えている方にはとてもおすすめの場所です!

体験や見学も行っているので、是非いってみてください!


【夢織人で購入したミニメモ帳と手織場で購入した置物】


☆夢織人さん

☆朝日館 手織場さん(愛知県蒲郡市公式ホームページ)



【取材・執筆:ささラボ取材班 小嶋】

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