脚立の上からカフェオーレ!?客の心をつかむ老舗喫茶店
- ささラボ
- 2018年12月18日
- 読了時間: 3分
更新日:2019年10月2日

それぞれのテーブルを囲うように色鮮やかな植物が飾られている喫茶店。「初めは席を仕切るために観葉植物を置いていました。しかし、土が見えてしまうので、お花で隠すようにしたら、いつの間にか現在のような店内になってしまった」と語るのは喫茶ツヅキ3代目店長の都築秀紀さんです。名古屋駅から西へ徒歩20分の場所にある喫茶ツヅキは、店を構えて今年で72年を迎えた老舗の喫茶店です。
メニューは種類が豊富で、モーニングやランチといった定番のものから、ボリュームのあるパフェや梅干しコーヒー、キュウリジュースといった少しかわったものもあります。

そして、この喫茶店では脚立からカフェオーレをそそぐパフォーマンスが楽しめます。このパフォーマンスは都築さんの先代にあたる2代目の店長が始めたものです。しかし、当初から脚立を使っていたわけではありません。床の上に立ったままの状態で、高い位置からカフェオーレをそそいでいました。そんな中、お客さんからの要望もあり、高さを増すために脚立が使われるようになりました。現在では、天井すれすれの位置からカフェオーレをそそいでいます。このように、喫茶ツヅキにはお客様を楽しませたいという想いが詰まっています。


さらに、コーヒー豆の販売も行っています。取り扱っている品種は30種。焙煎から2週間以内の新鮮なものを販売するというこだわりがあります。特におすすめの品種は、コピ・ルアクという品種で、ジャコウネコの糞から採取された貴重なコーヒー豆です。「100グラム8,000円と高価ですが、ぜひ試してもらいたい」と都築さんは語っています。
最後にこれまで多くのメディアから取材を引き受けてきた都築さんに名駅西側エリアについて伺いました。
創業当時の1950年頃は路面電車の駅が店の目の前にあり、人通りが多く、賑わっていました。しかし、現在は店も少なくなり、地元の祭りも小規模になってきています。名駅の西側が整備され、人を呼び込むことができれば、周囲に店が増え、活気を取り戻せるのではないかと都築さんは期待しています。
【取材・執筆:ささラボ取材班 田中】
お店情報
喫茶ツヅキ
〒453-0811
名古屋市中村区太閤通6丁目1ツヅキビル2階
052-482―0001
営業時間7:30~19:00(年中無休)
名古屋駅太閤口から徒歩およそ20分
中村区役所駅1番出入口から徒歩8分
編集後記
●五感で楽しんだ脚立カフェオーレ
私は実際に脚立からカフェオーレをそそぐパフォーマンスをお願いしました。見るまでは本当にできるものなのか半信半疑でした。店長の都築さんが脚立を準備するとパフォーマンスの撮影アドバイスを教えてくれ、良い出会いがありますようにと願いを込めて天井近くからゆっくりとそそいでくれました。見事にカップへそそがれる光景は衝撃的で目が離せませんでした。間近で見ると迫力が違います。多くのメディアで取り上げられているので、映像で見たことがあるかもしれませんが、一度生で見ることをおすすめします。そそがれたカフェオーレはもこもこの泡が立っていて、まろやかで美味しかったです。付け合わせのホイップクリームを合わせて味を変えるのも楽しみ方のひとつです。
今回の取材で一番感じたのは、都築さんのお客さんへの想いです。取材中、何度も出たのが「お客様に楽しんでもらいたい」という言葉でした。そのためにいろんなものを取り入れて、さらに良くしていこうと進化を続けているのはすごいことだと思います。この記事を通して、喫茶ツヅキに行ってみたいと思っていただけたら嬉しいです。
取材に協力してくれた都築さん、ありがとうございました。
【取材・執筆:ささラボ取材班 田中】
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