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あなたは知ってる?!春日井のサボテン

  • 執筆者の写真: ささラボ
    ささラボ
  • 2019年9月16日
  • 読了時間: 3分

更新日:2019年10月29日

 愛知県の春日井市には隠れた魅力があります。


 それはサボテンです!


 実は、全国的に見てもサボテン栽培がとても盛んな地域が春日井市です。その中でも特に難しいとされる、種から発芽した状態から育てる”実生栽培”が全国NO.1を誇っています!!


 今回は2019年で創業52年を誇る春日井市の「後藤サボテン」の後藤容充社長にサボテン栽培が普及した理由やサボテンの魅力などを語っていただきました!


取材させて頂いた後藤サボテン社長
後藤サボテン 代表取締役社長・後藤容充

◇後藤サボテンとは?

 1976年に後藤容充さんの父にあたる伸治さんが創業したサボテン園です。

 ここでは桃山地区内の実生栽培農家などから(農家が種をまき、2~3年経った)苗を仕入れて温室で管理します。それらを鉢に植えて全国に販売しています。

 サボテン以外にも、多肉植物(葉や茎、根に水を貯蔵している植物)や高さ1~1.5mの柱サボテンも扱っています。


色とりどり様々な種類が栽培されてるサボテン園

◇なぜ?春日井にサボテンが広まった理由

 伊藤さん、関戸さんというサボテン農家(元は果樹農家)の方々の「種からサボテンを栽培したい」という思いが始まりです。1953年に小牧市にある実生園で何万円もするサボテンや珍しいものを見たことがきっかけになったそうです。

 サボテン栽培が特に本格化したのが1959年。この時の伊勢湾台風の影響で本業であった果樹園が被害を受け、リンゴなどの果樹は新しい木を植えて収穫できるようになるまでにかなり時間がかかってしまいました。そこで、短期間で収益を得ることができるサボテンに力を入れるようになったそうです。



◇サボテンつくりは難しい?

 特に昔はサボテンは他の果物のように歴史もなく、作り方もわからない状態だったそうです。そこから桃山地区が一大産地となったのは、サボテンは非常にデリケートであるのですが、丁寧に種や土を消毒する必要がないと気づいたため、コストや手間をそれほどかけずに大量に作れるようになったからだそうです。



◇サボテンの種類はどれくらい?

 サボテンの種類は3,000程あると言われており、後藤サボテンでは約300〜400種類扱っています。また、後藤サボテンでは接木というやり方で様々な色鮮やかなサボテンを栽培しています。



◇サボテンは食べられるの!?

 結論から言うとサボテンは食べられるそうです!食用のサボテンは日本人に馴染みない食材ですが、メキシコなどでは古くからあるものだそうです。学校の給食で出されるくらい春日井市では普及しています。さらに、ほとんどの食用サボテンは後藤サボテンで扱っています。実は、サボテンを活用することで春日井を全国に発信しよう!という狙いから、約10年間後藤サボテンで作られ続けてます。また春日井にはサボテンラーメンやサボテンのステーキなどを提供するお店があるそうです!ちなみに後藤さんは、大根とサボテンをおろしてじゃこなどと一緒に食べるのがオススメだそうです。サボテンに粘り気があり美味しいそうです!


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◇サボテンの魅力とは?

 サボテンには大きく分けて4つの魅力があります!


①それぞれに形の違いがあり、とげや花の部分が綺麗!


②他の植物と比べて、丈夫なため育てやすい!


③商売としても取り入れやすい!

 雑貨屋さんなどでディスプレイを兼ねつつ売り物にもできます。


④その場所のカラーや雰囲気に合わせてサボテンを提案できる!

 鉢や小さいサボテンであれば寄せ植えして可愛く、お洒落にデザインして楽しめます。


 このようにサボテンは魅力であふれています!



編集後記

 春日井にはこんなにも珍しいものがあり、全国でも生産量で日本一を誇る地だとは知りませんでした。私の他にも、サボテンについて知っていた人は多くはないと思います。サボテンに少しでも興味を持った上で、春日井に足を運んでみるのはいかがでしょうか。



【取材・執筆:ささラボ取材班 馬場】

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